日本と中国は隣国であることから古くから交流が盛んに行われており、食べ物、文化、産業品など互いの国の名産品を輸入輸出する関係にあり、それぞれの国の経済を豊かにし、さまざまな嗜好方法が生まれていきました。
その中で貿易などの要と言われていたのが日本の伝統工芸品、中国美術と言った骨とう品の輸出です。これらの輸出輸入関係は互いの国の芸術方法を学ぶことのできる貴重な品でした。
しかし、数百年の時を経てこの中国美術が再度注目されているとのことなのです。「時間が経っているから貴重なもの」と考えがちですが、実は少し違うようです。何故今中国美術に目が向けられているのかを調べてみました。
実は数十年前で考えるなら中国美術は意外と手に入りやすかった状況であったと言われています。数十年前というと日本は戦争真っただ中の時代。自らの意思でなくても中国に行く機会が多く、戦争が終わった後日本は高度経済成長期に入ったため、バブル期に中国で買い物も気軽に出来ていたようです。
しかし、この中国美術の品を買うお客が増えたそうなのですが、特に中国人を中心に多いのだそうです。時代が進んで島国の日本でも簡単に移動は出来るようになりましたが、なぜわざわざ遠い中国から自国の美術品を買い直す必要があるのでしょうか。それには中国の歴史が関わってくるようなのですが、日本に貿易として中国美術として取引されている品が質が良いものということが分かってきたのです。
それに伴い日本で見つかる中国美術の品は質が高いと定着され、中国人の買戻しが多いものの、世界中から日本に眠る中国美術の品を求めてコレクターや鑑定士が来日しているとのこと。
更に貿易を行っていた時代の中国での芸術家の評価が上がり、ものによっては当時販売していた価格より数十倍近く高い金額で取引されている品もあるようなので驚きですね。
その当時、主に中国美術として取り扱われていたのは掛軸や陶磁器が一般的とされていましたが、なかには時計といった身近な器具も輸出されていたようです。もし中国を思わせるような美術品や骨とう品が身近にある場合は少し買取も視野に入れてみましょう。予想外の収入が手に入るかもしれませんよ。